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マッカロー効果, McCollough Effect


 視覚情報は目から入ってから、外側膝状体(がいそくしつじょうたい)という場所を通って大脳皮質の一番うしろにある視覚野へたどりつきます。ヒトやサルでは大脳皮質ではじめて線の傾きの情報が取り出されます。別な言い方をすると、サルやヒトでは視覚情報が大脳皮質へたどり着くまでは傾きは分からないということです。

 これから体験するマッカロー効果では緑(または青)の縦線と赤(または黄)の横線を5分間ながめていると、色のついていない白黒の縞に色がつきます。

 赤と緑の縞模様を見た後では、縦縞は薄っすらと赤味を帯び、横縞は薄っすらと緑がかって見えます。

 黄と青の縞模様を見た後では、縦縞は薄っすらと黄色味を帯び、横縞は薄っすらと青味がかって見えます。

 これは大脳皮質の赤(または黄)の横縞、緑(または青)の縦縞に反応する細胞の応答性が減少したことによるものと考えられます。この現象は強い光(例えばカメラのフラッシュ)を見た後に生じる残光の現象とは異なります。残光の場合は、視線の向きを変えると残光の位置が動きますが、マッカローではそのような印象はありません。また、残光はせいぜい数分の現象ですが、マッカローは1時間以上に渡って持続する特徴を持っています。5分間で大脳皮質の細胞の反応性が変わってしまったのです。

 黄と青、赤と緑の両方をテストする場合は、黄と青を先にすることをおすすめします。下のテスト・パターンまたは、テスト画像のPDFからダウンロードしたモノクロ画像に色がついた後は最低1時間以上おいて、色が消えたことを確認してから赤と緑をテストしてください。逆の順序でもかまいまんが赤緑の方が効果が強く長く続く傾向があります。

Microsoft,Internet Explorer対応のデモソフト
(他のブラウザーでもIEのアドインなどにより対応します)
下のリンクを選択した後、右下のスライドショーを選択すると自動運転します。
スタートしたら画面の中央付近を見ていてください。最初と最後に白黒の縞模様が出ますが、最初は色が付いていないのに、デモを見た5分後には縦縞と横縞にうっすらと色がつきます。全体で約5分かかります。
終了するときはESCキーを押してください。

マッカロー効果デモ、黄青 (Microsoft Internet Explorer対応、自動運転)

マッカロー効果デモ、赤緑 (Microsoft Internet Explorer対応、自動運転)

Google Chrome対応のデモソフト
Google Chromeでは、左下のバーにダウンロードされます。
このバーを選択すると自動運転します。
スタートしたら画面の中央付近を見ていてください。最初と最後に白黒の縞模様が出ますが、最初は色が付いていないのに、デモを見た5分後には縦縞と横縞にうっすらと色がつきます。全体で約5分かかります。
終了するときはESCキーを押してください。

マッカロー効果デモ、黄青 (Google Chrome対応、自動運転)

マッカロー効果デモ、赤緑 (Google Chrome対応、自動運転)

このデモは私たちに2つのことを教えてくれます。

ひとつは、私たちの大脳皮質の細胞の応答特性が比較的簡単に変わることです。

もうひとつは、私たちは色を赤と緑、黄と青のバランスで見ているということです。



図1 テスト・パターンA
図2 テスト・パターンB


 モノクロのテスト・パターンはマッカロー効果のテスト画像のPDF fileからプリントすることができます。プリントした画像を90度回転させると、色味が逆転します。

関連項目:

網膜は脳一部

色は脳で見る


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(このページに関する連絡先:三上章允)