天才の脳(大きな脳は賢いか?)

 東京大学の医学部には、明治以降の有名人の脳が保管されています。夏目漱石が1,425グラム、内村鑑三が1,470グラム、桂太郎が1,600グラムなど、有名人の多くが同じ年代の日本人男性の脳の重さの平均値よりも重い値となっています。また、外国人の例でも、ナポレオン三世が1,500グラム、ビスマルクが1,807グラム、ツルゲーネフが2,012グラム、カントが1,650グラムなど、大きな脳を持った有名人についての報告が目立ちます。しかし、科学者のブンゼンの1,295グラム、文学者のアナトール・フランスの1,017グラムのように平均よりも小さな脳を持った有名人のいるのも事実です。

 一般の人を対象とした調査では知能指数と頭のサイズを比較したイギリスのデータがあり、両者に有意な相関があると報告しています。しかし、この報告では知能指数と背の高さにも有意な相関があり、脳が大きければ賢いと結論するには十分なデータとは言えません。


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(このページに関する連絡先:三上章允)