宮嶋研究室
 

研究紹介

地域福祉を高校福祉科で学ぶ意味

 昨年改訂された高等学校学習指導要領。高校福祉科の教育を取り巻く状況は、「介護福祉士養成+地域貢献」を明確に打ち出し、地域に期待される卒業生を輩出することに焦点化されています。
 こうしたなか高校福祉科の教育を担う教員の免許を与える大学教育は、如何にあるべきなのか。
 そのような問いに応えるために中部学院大学・中部学院大学短期大学部教育実践研究』第4巻に以下の論文を執筆しました。
 201912 fukushika.pdf
 この論文のサマリーは次の通りです。

地域福祉を前進させる要の一つは、福祉に携わる人材の育成である。本稿は、地域福祉を支える人づくり施策の一つである高等学校教育、とくに専門職業科である福祉科教育に焦点を当て、地域福祉を支える人材の育成という観点から高校福祉科教育のこれからを展望する。そのため本稿では、福祉(介護)人材を取り巻く施策並びに実践・研究に関する動向をレビューし、それに基づき現職の高校福祉科教員にインタビューし、さらに高校福祉科に関する旧要領・現要領・新要領案を比較検討した。

本稿の結論は、今後の高校福祉科教育が、新要領案が期待する人材を養成し、過疎地域など地域の期待に応えていくためには、高度な福祉科教育を体系的・系統的に構造化し、地域福祉の現場で生涯にわたり働く、職業人として成長していけるためのシステムを構築していく必要があると考えられるというものである。