宮嶋研究室
 

研究紹介

ニュージーランドの子育て支援を調査

 2015年2月23日(月)~28日(土)まで、ニュージーランド・ダニーデンを訪問しました。
201502 du (3).JPG ダニーデンのシンボル:第1教会
201502 du (4).JPG 駅舎内に博物館があるダニーデン・ステーション
 ニュージーランドへの訪問はこれで5回目になります。震災で大きなダメージを受けたクライストチャーチを中心に、ウェリントン、オークランド、ダニーデンなど主要な都市でヒアリングを行っています。
 ニュージーランドを調査する意義は、①世界における子ども家庭福祉をリードしてきた国であること、②人口450万人という小さな国であること、③マオリ族をはじめ多文化共生社会をめざすことを国是としていること、そして何よりも「ご縁」があったこと、をあげることができると思います。
 「ご縁」の中には、生殖補助医療における「出自を知る権利」に関する世界的に著名な研究者であるケン・ダニエル教授とのご縁も含まれます。
 さて、今回の調査はまずオタゴ大学を訪問しました。
201502 du (8).JPG 19世紀からそびえ立つオタゴ大学時計塔
 オタゴ大学子ども問題研究センターにおける研究の成果を社会学部で子どもソーシャルワークを専門とされているニコラ・アットゥール教授からヒアリングしました。
201502 du (6).JPG ヒアリングに応えて頂いたニコラ教授
 ニコラ教授にはニュージーランドが子どもの収容型施設を世界的にも早い時期になくすことができた背景を中心にお尋ねしました。
 子どもの施設だけではなく、障がい者の収容型施設も廃止されているニュージーランドの、障害者の地域生活支援の実際を聴取すすため、公的支援組織であるCCTを訪問しました。
201502 du (5).JPG CCTの事務所にて
 CCTではCEOのバーニーさんをはじめ、部門ごとの管理職であるジャンさん・ジョーさんからお話をうかがうことができました。
 続いてダニーデン病院を訪問しました。ダニーデン病院では子どもと女性の健康部のギレット教授とレンリー教授を訪問しました。
201502 du (7).JPG オタゴ大学附属ダニーデン病院にて
 レンリー教授はニュージーランドの生殖医療における倫理委員会委員を務められたことがあり、委員会の役割と位置づけを中心にお話を伺いました。また、ギレット教授には院内を案内して頂き、ニュージーランドにおけるダニーデン病院の役割を拝聴できました。
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ダニーデン郊外にあるメンタルヘルスの従来型病棟と社会復帰用ケアハウス。 他にマオリ文化に配慮した相談センターも広大な敷地内に点在している。
オタゴ大学はニュージーランドで初めて医学部ができた大学であり、今でも世界中から留学生や客員教授・研究者がやってくる。人口12万余のダニーデンは「大学と病院」を核とした街。
そうした人びとを受け入れるためには、子育て支援は重要な課題となります。そこでオタゴ大学は附属の保育園を学内に解説しています。
201502 du (10).JPG 201502 du (9).JPG 保育教諭の皆さんと
 ニュージーランドの保育は「自由でのびのび」が基本で、子どもたちが「飽きて疲れてやめるまで」「やりたいことを」尊重するということでした。その中でも、親の期待に応える成長と教育に関する記録をしっかりとつけているというところに誇りを持って働かれていました。
201502 du (11).JPG 市街地に立つセント・ポール教会とシティ・ホール
 ダニーデン中心街は、歩いて行けるところに現在の使われている史跡・名所が多くあり、海を見おろす丘からの風が気持ちよい街でした。この時期、9時を過ぎないと暗くならないこともあり、ウォーキング・トラックを行き来する人びとも多いようです。
 郊外には「ペンギン」「シーライオン(あしか)」「アホウドリ」が自然繁殖するオタゴ半島が広がっています。
201502 du 0.JPG ペンギンは森に住んでいる!
 最後に、写真の掲載はできませんが、ダニーデン在住の日本人ママへのインタビューもさせて頂き、「外国で子育てすること」を考える機会ともなりました。