宮嶋研究室
 

研究紹介

MSWとQOD

2017年11月12日(日)、中部学院大学各務原キャンパスにて、人間福祉学会第18回大会が開催されました。
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この学会で私は、「医療ソーシャルワーカー養成教育におけるQODの位置づけ」を口頭発表しました。活用したスライドショーは、2017 msw qod.pptx のとおりです。
発表の趣旨は次のとおりです。


本発表の結論は、

社会保障制度改革国民会議報告書(H25)が、人間の尊厳ある死=QODを高める医療も視野に入れた。同医療にかかる相談員の研修は平成26年度からモデル実施されている。その研修内容は、国が示した「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」に準拠し、当事者の死に関する意思決定支援が総合的に伝授される。すなわち、患者の「人生の最終段階における医療」における医療・ケアチームは、ACPの充実やQODを念頭においた、モデル事業の成果を踏まえ実施され、エビデンスの蓄積を進めている。一方、MSWを取り巻く状況は、結果①「従前保持」②「改革先延ばし」③「分断された領域論」「未熟な研究蓄積」⑤「不十分なリカレント教育」で認められるように、十分でない。

 患者をケアするための医療・ケアチームの一員として働こうとする場合、MSWの専門性は不十分である可能性がある。

少産多死社会という現実や人々の死生観の変化、上記の①~⑤の結果を踏まえ、MSW養成教育課程は、人間の死に関するドミナントストーリーを転換し、多様な死やQOLQODの連続性など、死に関する新たな知見を教育に取り込み、看取りチームの中で機能を担えるよう、新たな教育をすべきである。